Anker社のカーチャージャーが多すぎる。似たような見た目、似たような機能。どれがどれやらわからなかったので整理してみます。
Ankerのカーチャージャーを選ぶときのポイント
Ankerでカーチャージャーを選ぶときの大まかなポイントとして(価格以外に)
・充電端子の種類
・「Powe IQ」の世代はどれか
に注目するのがおすすめです。
充電器の端子の種類
Ankerのカーチャージャーはどの製品でも、スマホ2台同時充電ができます。
しかし、製品によって、
・USB-Aのみに対応
・USB-Cのみに対応
・USB-A / USB-C 両方に対応
と端子が差別化されています。
USB-AとUSB-Cのちがいですが、以下の画像がわかりやすいです。
(Anker Magazine「「USB Type-C (タイプC) 」とは?基本的な知識からスペック、用途を解説」より)
最近の充電ケーブルであれば、USB-C
以前から使っている充電ケーブルであれば、USB-Aのことが多いです。
自分の持っている充電ケーブルに合わせて選ぶのがいいと思いますよ。
※ライトニングとMicro USBについては、今回は関係ありません。
Anker製品でよくある「PowerIQ」
PowerIQは、2014年から使われているAnker独自の急速充電できる技術で、AnkerのモバイルバッテリーやUSB急速充電器に搭載されています。
PowerIQ(2014年~)
↓
PowerIQ2.0(2017年~)
↓
PowerIQ3.0(2019年~)
↓
powerIQ3.0(Gen2)(現在)
と世代が進んでいて、最新はpowerIQ3.0(Gen2)です。
世代が進むにつれ電力の最大出力が12W→18W(2.0)→100W(3.0)とより短時間で充電が行えるように進化しています。公式サイトによれば、PowerIQ3.0の充電器で充電すれば、1時間40分でiPhoneXSの充電完了するとのこと。
powerIQ3.0とpowerIQ3.0(Gen2)のちがい
Anker独自の急速充電技術の最新の世代は、powerIQ3.0(Gen2)です。
ただ、powerIQ3.0には第1世代の「powerIQ3.0」と第2世代の「powerIQ3.0(Gen2)」があります。第2世代(Generation2)でGen2というわけです。
実は、第1世代にはUSB-TypeCの給電規格に違反しているという問題点があり、これを解消したものが第2世代になります。(USBの団体が作ったUSBの製品つくるときにメーカーなどが気を付けるべきルールに違反してたのです)
第一世代にあった問題を解消したものが第二世代、これがちがいです。
充電器の規格については、下記のブログ記事がわかりやすかったので参考のためにリンクさせていただきます。↓
「充電器の規格が多くてよくわからなかったので調べてみた!」
購入可能なAnker カーチャージャー
ここからは売り切れていない、現在(2023年11月時点)販売中のAnkerのカーチャージャー商品をまとめて紹介します。
PowerDrive 2 / USB-Aのみ対応
2015年に発売された製品。
そのためAnker独自の急速充電機能である「PowerIQ」も2世代前の初代です。
・最新の製品ではないので比較的充電速度は遅い。
・USB-Cには対応していない
という点には注意が必要です。
ただ、基本的なスペックは無難ですし、価格もお手頃です。
最低限使えるのでいいなら、これで十分。
一番シンプルでおすすめ PowerDrive PD 2 / TypeC・TypeA対応
先ほどのPowerDrive 2 とおなじく2世代前の「PowerIQ」が採用されています。
しかし充電ケーブルがTypeAだけでなく、TypeCにも対応しています。
現在TypeCのケーブルが増えていますが、TypeAのケーブルもまだまだあります。
充電の速度にこだわらなければ、AとC両方使えて、なおかつ規格を満たしているこちらを購入するのが無難だと思います。※よりはやく充電できるものもあるというだけで、この商品の充電速度が遅いというわけではありません。
PowerDrive 2 Alloy / タイプAのみ対応
ここまで紹介したものは外装がプラスチックのものでしたが、外装が金属製のタイプもあります。
この「PowerDrive 2 Alloy」はAlloy(合金)という名前が示す通り、メタリックは質感になっています。
外観にこだわった製品のようで、シルバー/ブラック/レッドの3種のバリエーションがあります。
スペックについては、2世代前の「PowerIQ」、タイプA端子のみなので、最低限と言えるでしょう。
見た目で選ぶならこれですね。
PowerDrive Ⅲ 2-Port 36W Alloy / タイプAのみ対応
先ほど紹介した「PowerDrive 2 Alloy 」の後継製品で、アルミニウム合金でできたメタリックな質感。
ですが、名前に「36W」とついているように、2つのタイプAポートを合わせた電力(W)の最大出力が旧Alloyの24Wから36Wへと進化しています。
【改善版】Anker PowerDrive III Duo(PowerDrive Speed 2 ) / TypeCのみ対応
もともとは第1世代のPowerIQ 3.0で開発された旧版がありましたが、↓
この「【改善版】Anker PowerDrive III Duo」は、問題だった規格違反を改善した製品。急速充電の規格が第2世代である「PowerIQ 3.0 (Gen2)」に変更されています。なので改善版。
ちなみにAnker Japanの公式サイトでの商品名は「【改善版】Anker PowerDrive III Duo(Anker PowerDrive Speed 2 」ですが、なぜか商品名の表示がamazonだと「Anker PowerDrive Speed 2」になっています。
323 Car Charger(52.5W) /TypeA・TypeC対応
52.5Wと電力の最大出力は高いものの、規約違反の第1世代が採用されており、「(Gen2)」ではない点に注意。
323 Car Charger (52.5W) with USB-C & USB-C ケーブル / TypeA・TypeC対応
先ほど紹介した「323 Car Charger (52.5W) 」に、AnkerのTypeCケーブルがセットになった製品。
やはり「PowerIQ」は規格の問題がある第1世代が採用されており、「(Gen2)」ではない点に注意が必要です。
まとめ
今後、Anker製品の急速充電はPowerIQ3.0(Gen2)」へと移行していくと思われます。
カーチャージャーも新製品が出てくると思われますので、定期的にチェックしておきましょう。
ちなみに、今回は品切れのため紹介しなかった「PowerIQ2.0」を採用したカーチャージャーも、(在庫が復活していれば)おすすめの製品です。(個人的に、PowerIQ2.0のカーチャージャーを使っています。)
参考URL
Anker Japan公式サイト
「カーチャージャー」
「Anker独自の急速充電テクノロジーPowerIQ」
「PowerIQ 3.0」
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