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松本人志と「日曜日よりの使者」~松本人志モデル説を検証する

ネットの噂シリーズ

「日曜日よりの使者」をめぐる都市伝説

ブルーハーツ解散後、甲本ヒロトと真島昌利が結成したバンド「↑THE HIGH LOWS↓」の名曲「日曜日よりの使者」

ハイロウズの代表曲として、高い知名度と人気を持った曲です。

ただそれゆえに、周囲には色々な噂が絶えません。

そのもっとも代表的なものに、「日曜日よりの使者」の誕生秘話があります。

それは、

ブルーハーツ解散後、思い悩んでいたボーカル甲本ヒロトが自殺しようとした時、点けっぱなしのテレビにダウンタウンが映っていた。ヒロトはダウンタウンのふたりのトークを見て、思わず笑ってしまい、「自分はまだ笑えるんだ」ということに気づかされ、自殺をやめた。この体験をもとに「日曜日よりの使者」は作られた。

というもの。

誕生秘話をめぐる都市伝説の根拠

この噂、都市伝説はまったくのデタラメというわけではありません。
いくつかの根拠があるのです。

1、松本人志本人による、番組でのトーク

松本人志は自身の番組、「放送室」と「ガキ使」で

「あるミュージシャンの自殺を救った」

というエピソードを話しています。

これは上記の噂とよく似た内容でした

ソース

日曜日よりの使者は松本人志だった!!?? - ニコニコ動画
日曜日よりの使者は松本人志だった!!?? 適当な嘘をついてその場を切り抜けて誰一人傷つけないあなたはこの都市伝説信じますか?

2、ガキ使と日曜日よりの使者の類似点

 ダウンタウンの代表番組「ガキの使いやあらへんで」は、
 ・日曜日の深夜にレギュラー放送され、
 ・番組名に「使」の字が入っている。

3、「ガキ使」のトークのコーナーと歌詞の一致

 「ガキ使」ではむかし、ツーショットトークのなかで、視聴者からのハガキに松本が即興で答えるというコーナーを行っていた。

 視聴者の無茶振りを受けて、その場で笑いをつくっていく。

 それが「適当な嘘をついてその場を切り抜けて/誰一人傷つけない/ゲラゲラ笑える 日曜日よりの使者
 という歌詞と一致するというのだ。

 以上、3点。

 ネット上で「日曜日よりの使者」の話題があれば高確率でされる都市伝説も、
これらの根拠を考慮すると非常に説得力のある話なわけです。

中村一義説

 ただ一方で、少し詳しい人間にしてみれば、「その自殺の話は中村一義というミュージシャンのことだろ?」と解決している印象もあるかと思います。

たとえば、以下の記事

blueheartsallsongs.seesaa.net

 上記の方々のブログによれば、

 ・「ハイロウズのベスト盤「FLASH」のCMにて、出演した松本人志が一番好きな曲は「日曜日よりの使者」と言いかけるCM上の演出・発言があり、それに尾ひれがついたのだという説

 ・松本人志と甲本ヒロトの関係についての話

 などのほかに、「中村一義」というミュージシャンが、「自殺を考えていた時にダウンタウンに救われた」という、
 都市伝説とおなじ内容を語っているということがわかります。

 なんでも
 『魂の本』という中村一義の本に書かれているそうです。

 これによって「日曜日よりの使者」の都市伝説は、まったくのウソということになるのです。

都市伝説にまつわる3つの立場

 以上を踏まえると、
 この都市伝説を知っている人間は3種類の意見に分かれることになります。

 1つは、都市伝説を信じている人

 2つ目は、都市伝説は完全にウソだと思っている人

 3つ目は、「ヒロトが自殺を考えていた」というエピソードはウソだが、
 「日曜日よりの使者」については、松本人志または「ごっつ」「ガキ使」をモデルにしているという説には、賛成という人。

 実はぼくも3の人間です。自殺説については眉唾ですが、
 以前から松本人志と親交のあったヒロトが、松本またはダウンタウンをモデルに「日曜日よりの使者」をつくったのではないか(1995年頃?)と考えています。

時系列の謎 記事本題へ

 その上でもやもやが残るのは、各根拠の時系列です。

・中村さんの本の話
・放送室の話
ガキ使のトークの話

 これらは、いったいいつどこでされたものなのか?

 どのブログも記事も具体的な日付が不明瞭なのです。

都市伝説の検証

―それでは、前置きが長くなりましたが、

 今回はハイロウズ「日曜日よりの使者」にまつわるネットの噂、
 その根拠となる発言を時系列順に整理したいと思います。

①「放送室」で松本人志が語っていたと言う話はどの回か?

 これについては、どうやら以下の回のようです。

「2002年1月24日(木) 第17回」
youtubeに動画がありました→第17回 HEYHEY
ネットで見つけた書き起こし→http://aoimix.fc2web.com/radio50/radio17.htm

長いですが、上記のURLの書き起こしから引用します。

高須 ほんでな、あの~、ええ話したやんか、一回。あの~、「ガキの使い」見てて、自殺しようと思ってた人が
松本 あ~はいはいはいはい。
高須 あの~、ほん~まに日曜日のあの時間て、そん、そんなこと思うねんて。
松本 ・・日曜日のあの時間て、結構、ほら、テンション低いもんな。
高須 そう。で、明日また現実が来るわけやんか。
松本 はいはいはいはい。
高須 会社行かなアカン、学校行かなアカン。
松本 も~、「ヤングオー」とかごっついややったもん。
高須 そうやろ?雰囲気するよ、そういう。
松本 小学校ん時、寝んの早いから、今の夜ぐらい、11時ぐらいや。
高須 あーあー、あーあー。
松本 もう「ヤングオー」くらいになると、ブルーなってくんねん。
高須 「終わりや、終わりや・・。」と思うわな。
松本 うんうん。
高須 なるほどなるほど。
松本 いや、あれを見て?なんで話途中でやめんの?
高須 いや、自分が喋りたいんかな、思て。「ヤングオー」の話えらい引っ張っとるから。
松本 違う違う、ほいで?
高須 ほいでな、
松本 うん。
高須 ほいで、あれ見て、ほら、死のう思うててんけど、「ガキ」たまたまつけてて、で、二人のトーク見てて、
松本 うん。 高須 ちょっと笑ってもうたんやて。
松本 うん。
高須 へらへらっと。
松本 うん。
高須 「おっ」笑った自分の声に、「うわっ、俺笑てるや~ん・・。」と思って、
松本 うん。
高須 「あ、まだそんな元気あんのか~」とか、
松本 うん。
高須 思て自殺やめた、
松本 うん。
高須 って言うてたやろ?
松本 うん。
高須 俺はそれ聞いたんや。
松本 うん。
高須 で~、浜田が、
松本 うん。
高須 こないだちょっと話しっとったら、浜田も、全然違うとこから、
松本 うん。
高須 そんな人がおったんやて。
松本 うん。
高須 で、自殺やめたんやて。
松本 うん。
高須 それは、違う企画見たかなんかで。
松本 うん。
高須 お・・えらいもんで、それ、二人は知ってるわけやろ?
松本 うん。
高須 「すごいことやな~」と思って。
松本 そうやんな。
高須 笑いが救ってるわけや、死を。
松本 そうや。

 一応、それ以前の回(2回~15回)の書き起こしについても確認しましたが、自殺を救ったという話への言及はありませんでした。
 ※1回と16回は書き起こしがなかったため確認できていない

 よってこの話をラジオでしたのはこの「放送室」2002年1月24日(木)の第17回が初出ではないかと思われます。

②松本人志が「ガキ使」で語っていたのは、どの回か?

 では、松本人志がガキ使でミュージシャンの命を救ったという話をしたのはいつなのでしょうか。

 こんなサイトを見つけました。→ダウンタウン/ガキの使い放送リスト – GhiaWiki
 
 このサイトによると、第536回(2000年11月12日放送回)のようです。

 この日はツーショットトークが放送され、トークの流れとしては、

 「人間偉そうなことを言ったらいけない→スムーズにしゃべれてない→自殺しようとしていたあるミュージシャン→[ハガキ]矢ガモは今どこで何をしているのですか?→初めて会った人に、この人は知的な人だなと思わせるにはどうしたら良いのですか?」

 という流れだったようです。
 ちゃんと自殺しようとしたあるミュージシャンの話、と書かれています。

 それでは①②の松本人志の側の発言を時系列で並べてみましょう。↓

 2000年11月 ガキ使のトークで発言
 2002年1月 ラジオ放送室で高須さんが日曜日にダウンタウンの番組をやることで、救われた人がいっぱいいるという話をする

 となります。

 放送室のほうがあとから放送されたわけですから、放送室での

 高須 ほんでな、あの~、ええ話したやんか、一回。あの~、「ガキの使い」見てて、自殺しようと思ってた人が、

 という入りは、このガキ使のトークのことを指している、とするのが自然と思われます。
(この点は別の方も指摘してましたが)

③中村一義「魂の本」の似たエピソードが書かれていたいうのは?

 さて、では中村一義さんの著書「魂の本」には、どのようなエピソードが書かれていたのか。

 これについては、ネット上で具体的な内容や時期をあれこれ検索してみても、見つかりません。

 みなさん、この本に書いてあると言っているのに、実際の記述については言及せずに「らしい」のみで留めていました。

 どなたか書いてあるのかもしれませんが、結局ぼくには見つけられませんでした。

 ですので、今回、購入してみました。

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中村一義『魂の本 中村全録』(太田出版)

 ちなみに中村一義さんというのはこちらの方です→中村一義 – Wikipedia


 本の最後に記載されていたプロフィールの前半を抜粋します。

「1975年2月18日生まれ、東京都江戸川区出身のシンガーソングライターで、一人で作詞、作曲、アレンジ、すべての楽器を演奏する制作スタイルをとる。1997年、1月にシングル「犬と猫/ここにる」でデビュー。1997年6月に『金字塔』、1998年11月に『太陽』、2000年3月『ERA』という三枚のオリジナルアルバムをリリース。」

現在も活動されています。

デビューの1997年というと、「日曜日よりの使者」が収録されたアルバム「THE HIGH LOWS」が出た2年後ですね。

ファンの方には非常に申し訳ないのですが、ぼくは中村一義さんについて存じ上げませんでした。

にもかかわらず、中村一義さんに言及するのは、 村上春樹を読んだことないのにtwitterの村上春樹パロディ文を見ただけで触れた気になっている人、みたいな気がして非常に心苦しいです。

しかしぼくはこの本を買ってしいました(さすがに新刊で買う金(定価:3000円)はなかったので中古(1000円)ですが)。

とりあえず、中村一義「金字塔」も聴ききながら読みました。

ひとまず、該当部分をさがします。

ありました。63頁です。

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中村一義『魂の本 中村全録』(太田出版)63頁

※『ポートピア連続殺人事件』というのは、ドラクエシリーズの堀井さんがデザインして1983年に出たゲームのようです。ポートピア連続殺人事件 – Wikipedia

 首を吊ろうと思ったら、テレビで「ガキの使い」がやっていて、つい面白くて笑ってしまった。それで自殺をやめた。

 このガキ使に救われたという時期は、中村さんのデビュー直前、1997年頃のようです。

 また、中村さんが出演したラジオ(おそらくアルバム「世界は笑う」(2016)発売前後の時期)でも、同様の話をされています。

 松本さんとまったく同じエピソードを話しています。

 さらに

f:id:fujimiisshou:20210221191845j:plain
中村一義『魂の本 中村全録』(太田出版)62頁

 中村さんはブルーハーツにも助けられたと語っています。

 以上のように、たしかに松本人志が語っていたのと同様なエピソードを話していて、なおかつブルーハーツのことを敬愛している方だとわかります。

 こうして見ると、エピソードの主が中村さんである可能性は非常に高いです。

中村説への疑問

 しかし、断定できない要素はいくつかあります。

 ひとつは、松本さんがガキ使で語る以前に中村さんと会っているのかどうか

 これについては、2000年のガキ使トーク以前に、テレビでダウンタウンと共演しているかもと思いあれこれ検索してみましたが、辛うじてみつけれたニュース(「中村一義のTV出演情報 | ORICON NEWS」)からはそういった情報は得られませんでした。

 ふたつには、この『魂の本』が出版されたのが、2011年3月であること。

 本の末尾にある「取材後期」によれば
「取材は2010年8月から9月にかけて計4回、フラワーロード近くにある居酒屋の一室で行われた」とあります。

 最初に松本さんが「ガキ使」でトークしてから10年の年月が経ているのです。

 ネットの書き込みにもこの点を指摘している方はいます。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2011/03/22(火) 17:44:52.00 id:xQo3t3aJ0
ネタバレになるかもしれないけど。
自殺しようとしたときにダウンタウンの番組観てて笑ったって話、松本高須の放送室でもやってたよな
高須がいってたけど、あれ中村君だったのかなぁ?

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/25(月) 00:15:43.01 id:ZnAJf84QO
これはマジでファン離れるな
ダウンタウンで自殺やめた~で俺もだいぶ醒めた部分がある
それ、あんたの好きな甲本のエピソードにインスパイアされてるだけじゃんって

 中村一義は、大好きな甲本ヒロトの噂をパクって話しただけではないか?

 この意見への反論意見としては上記のブログの方の意見があります。

40番のコメントについてですが、いくら大好きだからといってもですね、自分の自伝で壮絶な生い立ちを語る中で、自殺未遂という重い過去の経緯を甲本ヒロト仕様に捏造するものでしょうか?「ヒロト魂の本」ならわかりますけど、私もヒロト魂ラブ注入してますんでわかりますよ、そもそも、このブログ自体がヒロト魂じゃないですか。でも、これは中村さんの魂の本ですよ?

The Faerie Queene サンデープロジェクトX 「日曜日よりの使者」都市伝説徹底検証! 後編

 客観的にみれば、中村さんが2000年以前に同様の内容を語っているインタビューなどが出てくるか、
 松本さんが「中村一義から聞いた」と話していない限りは、真相がどちらなのか判断はつかないと思います。

 3つ目は、ガキ使でのトークで松本さんが「グループ」であると語っていたこと。
 松本さんは「ガキ使」でのトークの中で、「グループ?グループですわ」と疑問符を付けながらも、その自殺しようとしたミュージシャンは「グループ」(で活動してる)と語っていました。

 先述の『魂の本』にのっていたプロフィールを見ると、中村さんがバンド的な活動をしていたのは、2001年からのようです。

 それ以前や、主な制作スタイルは、一人で作詞作曲アレンジをするスタイルのようですから、話が合いません。中村さんはグループではないのです。

 これについては、松本さんの勘違いという可能性も否めませんし、2000年では中村さんがデビューして3年ですから、そこまで中村さんについて知らない状態でしゃべっていたのかもしれません。

結論

 以上のように、松本人志が語るガキ使に救われたミュージシャン=中村一義説は非常に可能性が高いですが、断定はいまだできない、という結論になりました。

 今後も何か情報が出てくれば、書くかもしれません。

 最後に、ぼく自身が「松本人志=日曜日よりの使者説」と「ヒロト自殺説」について、どう思うか簡単に書きます。

 「松本人志=日曜日よりの使者説」には、そうじゃないかと思います。根拠はないですが。

 ヒロト自殺説についてはどうか。
 これには、疑問があります。
 中村さんのエピソードは置いといて、仮にヒロト自殺説が本当だとして、はたして松本さんが軽々しくガキ使でトークするかな? と思うのです。

 YouTubeで検索してみると、松本さんがヒロトについて話している場面が多々出てきますが、めちゃくちゃ尊敬と言うか畏怖というか、恐れ多いって感じでトークしてるんです

数年前にも「まつもtoなかい~マッチングな夜~」(2020年11月21日(土) 放送回)にヒロトが出ていましたが、その時も松本さんは緊張されている様子でした。

そんな人の、ましてや自殺に関するエピソードをあんな(軽い感じで話してる印象を受けました)風に語るかなぁ、いや語らない、というのがぼくの反語的な感想です。

おまけ「日曜日よりの使者」は讃美歌のパクリ?

 「日曜日よりの使者」についてはこんな噂もあります。

 「「日曜日よりの使者」は、メロディーが「Will The Circle Be Unbroken?」というアメリカの古い讃美歌のパクリだ!」

 「日曜日よりの使者 パクリ」で検索すると、これにお怒りの方々の言葉を見ることができます。
 Will The Circle Be Unbroken?は、1907年に発表された古いキリスト教の讃美歌です。
 

 たしかにそっくりだと思います。サビ以外の部分が、ほとんど同じ、です。(ただ、サビはぜんぜん違うのだから、そう目くじらを立てることでもないのかな、と信者なぼくは思ってしまいます。)

 また、他にも「日曜日よりの使者」と「Will The Circle Be Unbroken?」との関連を疑う点はあります。

 まず、日曜日よりの使者には以下のふたつバージョンがあります。

・アルバムバージョン(1stアルバム「THE HIGH LOWS」に収録され、「ダウンタウンのごっつええ感じ」のエンディングテーマにもなり、のちに映画『ゼブラーマン』の主題歌としてシングルカットされた方)

・シングルバージョン(3rdシングル「スーパーソニックジェットボーイ」の二曲目に収録)

 このふたつのバージョンは、テンポなどの細かなちがいもありますが、ぼくが思う最大の違いはシングルバージョンでは、ボーカルの後ろに女性のコーラスが入っていることだと思います。

 wiki先生によると、この「ゴスペル風のコーラスで参加しているのはHICKSVILLの真城めぐみ」さんという女性らしいです。 スーパーソニックジェットボーイ – Wikipedia(2021年2月18日4:38閲覧)

 ぼくは讃美歌とゴスペルは近い表現かな~と思うのですが、一応、以下の記事を参照。こういうの見ると、意識して曲作りしてたのかなーなんて思っちゃいますよね。
 では、著作権の侵害をしているのかどうなのか?

 この点についてwiki先生いわく、

 「メロディーは米国の大衆的な讃美歌「永遠の絆(ウィル・ザ・サークル・ビー・アンブロークン?)」(1907)とほぼ同じである。しかし、米国の著作権法において、1922年以前に作曲された著作物は保護期間が消滅してパブリック・ドメインとみなされるため、この楽曲の著作権は存在していない。」

日曜日よりの使者 – Wikipedia(2021年2月18日4:20閲覧)

 らしい。
 また他の記事でも、

アメリカの現行著作権法は1976年法と呼ばれているもので、1978年1月1日以前に発行された楽曲と以降に発行されたものとで保護期間の仕組みが大きく違います。1978年以降に発行された楽曲の著作権保護期間は作者の死後70年で、日本と同じ考え方で期間が長いだけですが、1923-1977年に発行された楽曲の著作権の保護期間は発行後95年となっていて、考え方が違います。」「1922年までに発行された楽曲の著作権については、保護期間は最長でも1997年で終了しています。

アメリカの著作権法改正、Music Modernization Actとは|KazuhitoTakeuchi|note」より抜粋

 とあるので、「日曜日よりの使者」を最初に収録したアルバム「THE HIGH LO WS」の発表は1995年、よって1907年に書かれた「Will The Circle Be Unbroken?」(Will the Circle Be Unbroken? – Wikipedia)については、保護期間50年を過ぎており、仮に何がしかから訴えられても、問題はありません。

 法律上では問題ないが、倫理的にはどうなんだ! という話があるが、これについては、主観の問題としか言いようがありません。

 ハイロウズ側が、著作権を意識して書いたのかなんて、わかりませんし。

 個人的には、あまりパクリパクリと騒ぎ立てると、音楽がどんどん息苦しいものになっていくという気もしてきます。

 これはアニメでも同じ。「君の名は。」と「虹色ほたる」問題とか。

 それに、意図的にパクった(オマージュした)なんて言うのは、最終的には本人に聞いてみないとわからないこと。それを名曲への誹謗中傷に使うのは、また違う話だと思います。

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